相続遺言判決実例集…(最判・昭和36年12月22日民集15巻12号2893頁)


  • (最判・昭和36年12月22日民集15巻12号2893頁)
 

(最判・昭和36年12月22日民集15巻12号2893頁)


 (最判・昭和36年12月22日民集15巻12号2893頁)

「甲は乙に対し家屋を賃貸していたが,乙は死亡し,その相続人として,妻丙および子丁があった。甲は丁のみに対し賃料不払を理由に賃貸借契約解除の意思表示をなし,丁を被告として,右家屋の明渡を求めた。……上告人は,第一審以来本件家屋の賃貸借は乙の死亡により丙と丁とが共同相続したものであると主張したものであり,第一審判決はこの事実関係をみとめて本件家屋の賃借人は丙及び丁の両名であることを前提として,Tのみに対してした解除の意思表示は無効であるとして本訴請求を排斥したものであり,原審においては被上告人もこの前提に立って,云々の主張をしたことは記録上きわめて明白である。しかるに,原判決は,『乙の死後上告人丁が右家屋の賃借人となったこと当事者間に争のない以上強いて上告人及び共同相続人たる丙を右家屋の共同賃借人と認める必要もなく』と判示し,結局丁のみに対する賃貸借解除の意思表示を有効と判断したのであるが,賃貸借を上告人と共同相続した丙が何故に賃借人とならないカユの理由の説明に不備あることは論旨指摘のとおりである。」

 


 

 


 

 
相続遺言判決実例集